2026年1月2日金曜日

2026年の満月

この時期、夕方6時は真っ暗です。研究室でふと気がつくとそんな時間。外はすでに暗くなっており、今日は雪になるとの天気予報だったので外を見ると、ちらちら白いものが舞っています。

スマートフォンに示されているニュースの見出しが「関東地方の一部で大雪」となっていたので、本格的に降る前に帰宅したところ、短い時間ではありましたが、しっかり雪が降りました。ただ、気温が比較的高いようで、積もることもなく、この時間には雪も止んだようです。

週間天気予報では、天気が崩れるのは今夜のみで、しばらくは天気がよいようです。明日の3日(土)は満月です。2026年の満月は 13回。
1月 3日
2月 2日
3月 3日
4月 2日
5月 2日
5月 31日
6月 30日
7月 29日
8月 28日
9月 27日
10月 26日
11月 24日
12月 24日

これらのうち、地球に最も近いところに月が位置する満月は 12月 24日、逆に最も遠いところに月が位置する満月は 5月 31日となります。「星空探検隊!」の参加者のみなさんと、見かけ上はわかりにくい月の大きさの変化を、写真で撮影して比べる約束をしています。しっかり写真に収められるように、満月の夜は天気が良くなることを祈っています。

2026年1月1日木曜日

携帯電話の通信方式

みなさま、明けましておめでとうございます。今年が穏やかな一年でありますよう、願っております。

さて、2026年 3月 31日に NTTドコモの FOMA と呼ばれる携帯電話のサービスが停止されます。FOMAの回線を契約している私には、サービスが終了するという内容のメールや郵便物が頻繁に届きます。ドコモが提供している FOMA はいわゆる第3世代移動通信サービス(3G)で、KDDI と ソフトバンクではすでに3G によるサービスの提供は終了しています。

なお、第1世代は音声のみのアナログ通信、第2世代はインターネットの利用が可能なデジタル通信、第3世代は国際規格の無線通信となり高速なデータ通信を行う通信手法となります。現在の通信方式の主流は4Gと5Gとなっており、4Gではモバイル端末で高速かつ大容量ので通信が可能になりました。5Gでは超高速大容量の通信で、さらに通信時の遅延時間が4Gと比べると 1/10 に短縮されています。

今回の FOMA サービス停止に備えて、私の端末は4Gサービスである Xi に変更することにしましたが、なぜサービスが停止されるのでしょうか。いくつか理由はあるようですが「電波の公共性」もその一つです。

現在、無線通信の回線数は増え続ける一方です。通信に割り当てる電波帯には限りがあり、無限に回線数を増やせるわけではありません。そのため、電波帯の割り当ては効率的に行われなければなりません。そこで、3G に割り当てられている電波帯を4Gや5Gに改めて振り分けようというわけです。

また、現在主流となっている4G や5Gの通信規格でのネットワークを展開し、維持するコストに加え、3Gを維持するためのコストを支払い続けることは経営的に負担になることもあるでしょう。

通信機器に限らず、社会のしくみの中で機器の買い替えなどが必要となることがあります。例えば、冷媒に使われていたフロンガスの使用禁止によるエアコンの買い替えが必要となったことがありました。今後は蛍光灯が2027年に生産中止となり、照明器具の更新が必要となるケースがあります(日本照明工業会による告知)。

技術の進展や国際的な取り決めに伴う変更は避けられないことです。ただ、今回の携帯電話の契約の更新や新しい機器の設定は、なかなか大変です…

2025年12月31日水曜日

口取り菓子

このブログをお読みいただいている方のうち、「口取り(くちとり)」をご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

これは北海道で年末の団らんに登場する、和菓子の詰め合わせです。私の知っている口取りとは、練り切りや羊羹で作られており、海老や鯛、筍など縁起のよいものの形に整えられた菓子や煮豆などが折り箱に入れられているものです。

この口取りが北海道の風習だと知ったのは、30歳近くなってからでした。年末の帰省の手土産にしようと、関東の和菓子屋さんに口取りを予約しに行っても話が通じない…   そもそも、口取りという言葉が知られていないようです。私の発音が悪いのかと、何件か店を回ったところ、「口取りは北海道のものなので、こちらにはありません」と言われ、衝撃でした。

どこにでもあると思っていたものが、じつは地域に特有のものだったりすることがあります。方言もその一例だったりしますが、食べ物などではさらにありそうですね。この時期になるといつも、口取りを求めて歩き回った日のことを思い出します。


みなさまの2026年が、より素晴らしい一年になりますことを願っています。

2025年12月30日火曜日

ホットプレートの上の湯気

28日(日)の NHKラジオ「子ども科学電話相談 冬休みスペシャル」で取り上げられた、「ホットプレートからの湯気はどうしてまん中に集まるの?」という質問。

質問してくれたお子さんは、ホットプレートの蓋をした状態で、蓋の周りから出てくる湯気がまん中に集まることを不思議に思って質問してくれました。これは、湯気のような形のない「流体」には壁に沿って移動する「コアンダ効果」がはたらくので、出てきた湯気は蓋に沿って流れていくのです、と説明しました。コアンダ効果は多くの人が気づいている現象ですが、その現象に名前があるとは意外だったようで、メモに書き留めた人もいらしたようで…

ホットプレートは餃子や焼肉、お好み焼きなどで使うことが多いでしょうか。そのようなときには換気を十分にしているでしょうから、湯気が静かに上るところを見るのは難しいかもしれません。

空気の流れのないところで蓋をしていないホットプレートからでる湯気も、まん中に集まります。なぜでしょう?

ホットプレートは面が均等に加熱されているわけではなく、真ん中の部分が強く加熱される製品が多いことと思います。ホットプレートの上の空気は上昇気流となって上に進みますが、中心部分の温度が高いため、まん中の空気がより速く進みます。その部分の空気が少なくなってしまいますが、自然界は真空を嫌うため、速く進んで空気が少なくなった部分には周りから空気が流れ込みます。そのため、湯気はまん中に集まってくるのです。

焚き火で燃えている炎がまん中に集まるのは、これと同じ原理です。

年末年始、ホットプレートを使う機会も増えそうですので、ぜひ立ち上る湯気も気にして楽しい団らんのひとときをお過ごしください。

2025年7月20日日曜日

0.99999… は1?

 7月 20日(日)の NHKラジオ第1『子ども科学電話相談』では、久々に算数の質問がありました。算数・数学は自然科学の基礎です、と言うと具合が悪くなる(?)人がいるかもしれませんが、算数の時間に不思議だな、という気持ちが「おもしろい」につながるかもしれません。今日質問してくれたお友達も、算数をおもしろいと感じていると放送で答えてくれました。

0.9999… のように、小数点以下に同じ数字が繰り返し現れる小数を循環小数といいます。

さて、放送中に「 0.9999… と小数点以下に9が無限に続く数字は、じつは1です」とお話ししましたが、なぜだろうと感じた人もいらっしゃるでしょうから、解説しましょう。これは高校生になってから学ぶことだそうです。

いま、0.9999… となる循環小数を x とします。方程式にすると、

x= 0.9999…     ①

となります。

続いて、この x を 10倍したものを考えましょう。小数点以下は、9の数字が無限に続いているので、方程式にすると、

10 x = 9.9999…     ②

となります。

ここで、②の式から①の式を引きます。左辺は左辺で、右辺は右辺で引き算をするのです。

左辺どうしを引く 10 x− x は、9 x になります。右辺どうしを引くとき、 9.9999… から 0.9999… を引くのですが、9.9999… も 0.9999… も同じ 9 が小数点以下で無限に続く数字です。つまり、小数点以下は同じものになるので、9.9999… − 0.9999… は 9 になります。その結果、

9 x = 9     ③

となって、 x = 1 になります。x はなんだったかといえば、下線を引いた部分の「0.9999… となる循環小数」だったので、なんと、0.9999… は1 ということになるのです。

納得していただけましたか?