2018年7月23日月曜日

つまめる水!?

今日は法政大学多摩キャンパスの近くにある、グリーンヒル寺田という団地で、サイエンスカフェが行われました。この団地には「グリーンヒルおひさま広場」と名付けられた部屋で、法政大学がこの地域のみなさんとの交流活動を行なっています。

昨年度は、私がサイエンスカフェで科学に関するいろいろな話をしたり、夕方から夜にかけて「星空探検隊」と称した観望会などをそれぞれ3回ほど行なったりしました。今年度は今日が第1回目です。

子どもたちも夏休みに入ったこともあり、また暑いので水を使った実験を行いました。今日の実験テーマは「『つまめる水』をつくろう!」です。大勢の子どもたちと「大きなお友達」で会場が満席になりました。この実験は、食品添加物となっているものを使ってつくるものですので、子どもたちも安心して参加できます。

金曜日から日曜日の3日間で、子どもたちにも簡単にできるように実験をしてみましたが、私の作った「つまめる水」は下の写真のものです。私が3日間で習得した技術を、子どもたちは30分で獲得したという…



今日の子どもたちの作ったものは、食用色素やジュースで色をつけたので、もっと見栄えのするものになりました。小さな滴になるようにすると、まるで「人工イクラ」のように見えたり、うすい緑色をつけると涼しげに見えたりと、みなさん楽しんで参加されていました。

この実験は、アルギン酸ナトリウム(昆布のねばりの主成分)の水溶液を、乳酸カルシウムの水溶液に入れることでできあがります。中身は水ですので、水を持ち運ぶことができるわけです。これはイギリスの研究者たちが “Ooho!”(オーホー)と名付けてレシピを公開したもので、ペットボトルなどを使わずに水を持ち運ぶ方法を探ったものです。

実験中の写真があると、とても楽しそうに実験に取り組む子どもたちと「大きなお友達」の姿をみなさんにもご覧いただけたのですが、そこまで気が回らなかった私。今日の実験は、法政大学経済学部4年生の井藤大輔くんが「実験のお兄さん」として大活躍してくれました。ありがとうございました。

子どもたちは楽しい夏休みを過ごせるといいですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿