2018年5月6日日曜日

火星探査機 “InSight”

5日の朝7時(米国東部標準時間)、アメリカのカリフォルニア州バンデンブルグ空軍基地から、NASAの火星探査機 InSight(インサイト:Mars Interior Exploration using Seismic Investigations, Geodesy and Heat Transport)が打ち上げられました。InSight は今年11月に火星の赤道付近に着陸し、火星の地震に関する調査や地形の測地、熱の計測などを通じて火星内部の構造の研究データを収集する予定です。

火星は地球の外側に位置する惑星で、地球から見ると赤い星として観測できます。赤く見える理由は、表面に酸化鉄が大量に存在しているため。酸化鉄とは私たちの身の回りでいうと、赤さびです。これまでも火星には探査機が打ち上げられており、表面の様子が写真撮影されています。

下の写真は、現在も運用されているNASAの火星探査機キュリオシティが撮影したもの。火星のシャープ山(Mt. Sharp)からの光景です。

(C) NASA/JPL-Caltech

このように、火星にはこれまでも探査機が送られています。今回のインサイトの特徴は、火星で起きている地震を探査し、内部の状況を明らかにしようとする点にあります。火星内部を探査することで、太陽系の地球型惑星がどのようにして形成されたのか、という手がかりをつかむことができると考えられています。

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