2018年5月8日火曜日

原稿用紙、使っていますか?

みなさんが原稿用紙を最後に使われたのは、いつのことでしょうか。マス目が入って、行間が空いている、あれです。小学校の作文を思い出し、夏休みの宿題などのつらい(?)記憶が甦ってきた方もおられるのではないでしょうか。

私のゼミナールで、横書きの原稿用紙を使ってゼミ生に文章を書かせてみました。ゼミ生に聞いてみると、原稿用紙を使ったのは小学校以来という学生もいました。また、最近では大学でのレポート作成や論文などのほとんどが、パソコンのワープロソフトで作成されており、またメモをとることもスマートフォンのカメラで撮影するという、便利な時代になったので、「手書き」という機会が格段に減っています。

原稿用紙の利点は、①どれだけの量を書いたかが一目でわかること、②一度書いた文章を修正(推敲)するとき、行間に書き込む余裕がとられていること、③マス目に文字を書くため、文字を丁寧に書く効果を期待できること、などがあるでしょうか。

逆に、欠点もあります。現代の文章、とくに科学に関する文章には数字や単位、英単語、あるいはアルファベットと数字を組み合わせた記号など、マス目にはめ込みにくい事例が多いことです。これらにはそれなりの記述するルールが設定されていますが、臨機応変に対応することでなんとかなりそうです。

学生の就職試験などのときに、手書きによる書類の提出を求められますが、手書きの文章はそう簡単にきれいに作ることのできるものではありません。このような機会を捉えて、できるだけ文字を書かせて、伝わりやすい内容の文章を作る練習も、学生時代には必要なようです。

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