2018年4月9日月曜日

インターネットの功罪

インターネットは大学の授業でも積極的に活用されています。私の担当する物理学という授業では、授業中に簡単な確認問題やアンケートなどをインターネットを使って回答するしくみになっています。

最近のインターネット上のツールは、このような活用法をあらかじめ想定しているのだと思いますが、多くの人々を対象にデータを収集するためのページを作成できるようにつくられています。

インターネットを利用することには、いくつかの利点があります。

  • 用紙の配付や回収にかかる時間を節約できる
  • これまでのような回答用紙を配付する必要がないので、紙資源の節約や環境への配慮に役立つ
一方で、また弱点もあります。
  • スマートフォンを持っていない学生がいた場合、別に回答手段を用意しなければならない
  • インターネットのアクセスポイントは、一度にアクセスできる人数に制限があり、同時に大量のアクセスが殺到すると回線がパンクしてしまう
  • データが収集されるサーバーにも、処理能力の限界があり、大量のデータが一度に流れ込むと不具合を生じてしまう
などがあげられるでしょうか。従来どおりの紙媒体での処理の仕方から、データそのものを収集する方法へと時代は変わりつつありますが、すべてで代替が効くわけではありません。

最近の学術論文は、インターネット上でのみ発表され、冊子体では配付されないという事例もどんどん増えています。印刷や配送が行われない分、購読料金が抑えられたりします。私はそれでも、必要な論文は紙にプリントアウトして読んでしまうのですが…

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