2018年4月7日土曜日

東京・日本橋の道路元標

本日午後から、所用で日本橋へ。東京駅八重洲口から「さくら通り」を抜ければ「中央通り」に出られます。ここを左に進めば、「日本橋」があります。日本橋の上には首都高速の高架がかかっています。この橋を渡って左側に、「東京市道路元標」と示された建造物があります。これは日本の国道の起点を示すものです。もともとここにあるものとばかり思っていたのですが、そうではなかったようです。

東京市道路元標(東京・日本橋)

この写真を撮っていたら、ご婦人が「こんなにいいところに移されて、よかったねぇ」と話しています。その後、私に「これはもともと道路の真ん中にあったの。道路の真ん中は危ないから、ここに寄せられたのね」と話してくださいました。

そのとおりのことが碑に示されています。どうやら1972年に、道路の真ん中から現在のところに移設されたようです。ご婦人はもともとの場所にあったときのものしか見たことがなく、今の場所に移されたものを初めて見たとのことです。そして「移したかわりに、道路の真ん中に印が残っているはずなんだけど」と話します。「ところでね、この向こう側に、富山県のアンテナショップがあって、かまぼこがおいしいのよ」と東京駅の方に歩いて行かれました。

さて、道路の真ん中の印はどんなものなのか、気になります。橋の中央まで戻って眺めて見ると、確かにありました。金属でつくられたと思われるものが埋め込まれているようです。

道路の真ん中の道路元標
複製がありました

この金属板の複製が、先ほどの建造物の横に設置されていました。さすがに道路の真ん中まで見に行くわけにはいきませんね。

今日のご婦人の話を聞かなければ、いつも見ているこの建造物を改めて見つめることはなかったでしょう。また一つ、新しいことを知りました。そうそう、富山県のアンテナショップには行かずに帰ってきてしまいましたが、美味しいものがいろいろあるそうですよ。

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