2018年4月25日水曜日

「チョウ」と「ガ」の違いはなに?

春になるといろいろな種類のチョウが飛び始め、花から花へと飛び移っていくようすを見かけます。同時に夕方を過ぎるとガが目立ち始めます。街頭近くにはずいぶん多くのガが集まっています。

朝、玄関付近に止まっている虫がチョウなのか、あるいはガなのか、どっちなのだろうと思うことがあります。きれいな羽だからチョウなのか、羽を開いて止まっているからガなのか、そういえば見分け方がはっきりしないように思います。どのように分類されているのでしょうか。生物の分類は広い順に、ドメイン/界/門/綱/目/科/属/種と分類されていきます。たとえば私たちヒトは、「真核生物/動物界/脊椎動物門/哺乳綱 /サル目/ヒト科/ヒト属/Homo sapiens」と学術的に分類されています。

実は、チョウもガも鱗翅目(りんしもく)というグループの昆虫。この鱗翅目とは、大きな2対の羽を持ち、羽にうろこ状の鱗粉(りんぷん)がならんでできた模様を持つものです。この鱗翅目をさらにグループ分けして、セセリチョウ科・アゲハチョウ科・シロチョウ科・シジミチョウ科・シジミタテハ科・タテハチョウ科の6つの科に属しているものを「チョウ」、それ以外の鱗翅目のものを「ガ」と呼んでいます。

チョウにも夜を好んで活動するワモンチョウやジャノメチョウなどもいますし、ツバメガというガは美しい羽をもっています。

チョウという名もガという名も、結局は人間の都合でつけたもの。それでも人間がつけた名である以上、名付け方のルールや名前の由来があるのですね。

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