2018年4月23日月曜日

歩測を体験する

皆さんは、自分の一歩がどれだけの長さか、知っていますか。実際に測る機会がない、というのが実情ではないでしょうか。しかし、この「歩いて長さを測る」ことは、かつて伊能忠敬が日本地図を作り上げたときに行った方法です。

私が担当している、「自然科学特講」の授業では、からだを使って、数のしくみや私たちの生活の中でどのように使われているかを再認識するということを行っています。

実際に自分の一歩を測ってみると、意外と長かったり、あるいは短かったりという印象を受けるようです。この歩幅と、何歩歩いたかを知ることができれば、距離がわかります。このような体験をすることで、街中での距離感を再認識することができるようです。実際に、学校から自分の家まで歩測して距離を測った、という学生もいました。地図を見て、どれくらいの時間がかかるかを予測することにも応用できますね。

授業で行ったように、わざわざ巻尺で計測しなくても、同じ大きさのタイルが敷き詰められた部屋やホールでも計測できます。タイルの一辺の長さを測っておけばいいわけです。計測するとき、一歩だけの長さを測るのではなく、10歩あるいは20歩を進んで、その距離を歩数で割ったほうがより正確な値がでます。一歩だけだと、意識するせいか、「いつもの歩幅」と変わってしまうようです。

皆さんも、どこか広い場所を見つけて、一度測ってみたらいかがでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿