2018年4月19日木曜日

恐竜と鳥は親類関係?

 子どもたちに大人気の恐竜。大型肉食恐竜のティラノサウルスや、大型草食恐竜のステゴザウルスなどは、ずいぶん広く知られています。これら恐竜は、今からおよそ 6,600万年前に絶滅しました。

 大繁栄した恐竜は、絶滅で確かに存在は消えてしまいましたが、進化によって姿を変え、現代にも生き延びています。その一つの例は、ティラノサウルスなども含まれている竜盤類と呼ばれる生物の一部から、鳥類へと進化したと考えられています。

 そんな恐竜の研究で、ジュラ紀(1億9960万年前にはじまり、約1億4550万年前)に生きていた「スカンソリオプテリクス」と呼ばれる恐竜の化石に、両手首から長い棒状の骨が伸び、その骨と手指との間に皮膜状の組織が残されている様子が発見されました(Nature 521, 70)。実はこの恐竜は、羽毛が生えていたことがわかっています。この化石の発見は、恐竜のなかには「飛ぶ」ための構造として、ムササビやモモンガのように「滑空」するための構造も持っていた可能性を示しています。

 進化の研究からは、スカンソリオプテリクスの仲間が、後に鳥類へ進化したと考えられています。恐竜に限らず、生物は長い長い時間をかけて、姿を変えて環境に適応しながら生き延びています。

 私たちが食べているトリ肉は、もとをたどれば恐竜だった、と考えるのはあまりに短絡的かもしれませんが、そう思って食べると味わいも変わるかな?

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