2018年4月20日金曜日

恐竜絶滅の原因は・・・

昨日の恐竜の子孫の話題に引き続き、恐竜の絶滅の話題です。

今から2億2千万年前から6,550万年前の間、地球上には現在でいう「恐竜」が生きていましたが、6,550万年前に恐竜は絶滅してしまいました。じつは恐竜だけではなく、このとき地球上の70パーセントの動植物が絶滅したと考えられています。

このときの大絶滅の理由について、いくつかの学説がありました。
  • 巨大な隕石が地球に衝突して、環境が大きく変化してしまったから
  • 大規模な火山噴火があり、噴き出した噴煙で太陽光が遮られ、環境が変わったから
  • 伝染病が大流行した
などです。

2010年、この絶滅の理由を説明する、非常に有力な研究結果が発表されました。その理由とは、「ユカタン半島に地球外天体が衝突した」ことによるものです。ユカタン半島には、「チチュルブクレーター」と名付けられた、巨大なクレーター(直径180キロメートル)があります。 このクレーターを作り上げた地球外天体は、直径約15キロメートルの小惑星ではないかと考えられています。この衝突のとき作り出された物質が、世界中の350か所で白亜紀後期の地層中に観測されています。現在、チチュルブクレーターを地上に確認することはできません。海の中にあるのです。Google Map で確認してみましょう。メキシコ湾の南側に位置していることを確認できます。

中央のマークされた位置がチチュルブクレーター (c) Google Map


衝突の衝撃で、地球上の物質が瞬間的に大量に放出され、太陽からの光を遮り、急激に寒冷化した結果、数日中に大半の生物が死滅したと考えられています。

太陽光はまさに自然の恵みですが、こんなふうにしてその恵みを受けられなくなることもあるのです。それでも、現在の地球で私たちが生きているのは、この大量絶滅があったからこその話。もし、大量絶滅がなかったら、どんな生物が地上を歩いているでしょうか・・・

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