2018年4月17日火曜日

「はしか」が流行?

ニュースでも取り上げられていますが、沖縄で「はしか(麻疹)」に感染した方が増えており、学級閉鎖が行われたり、沖縄への観光旅行のキャンセルが出ているということです。今回のはしかは、台湾からの旅行客が感染源だったことがわかっていますが、今後、急速に拡大するおそれもあり、注意が必要です。

はしかは麻疹ウイルスによって発症します。このウイルスの感染力は極めて強いことが知られており、免疫のない人々の中に1人の感染者がいた場合、12〜14人程度もの人々が感染してしまいます。さらに、感染すると約 90パーセントの人が発症することが特徴で、症状は高熱と全身の発疹が見られます。

一度、はしかに感染して発症すると免疫を獲得し、その後の感染を防ぐことができます。それ以外には、はしかを予防する手段は予防接種しかありません。日本でのはしかの予防接種が任意接種だった時期があり、念のためご自分が接種を受けたかどうかを確認しておいたほうがよさそうです。こちらのNHKニュースの記事に、はしかの予防接種の実施状況が示されています。母子手帳などで記録を確認することが確実です。

日本では 2007年から 2008年に大きな流行がありました。そのため、この後5年間にわたって中学1年生と高校3年生に相当する年齢時に予防接種を行うことで感染の拡大を防ぎました。

2015年、世界保健機構(WHO)は、日本がはしかの排除状態(日本の麻疹ウイルスによる感染が3年間確認されないこと)にあると認定しました。しかし、この後も海外からの麻疹ウイルスが日本に流入し、感染の広がった例が報告されています。

あと数週間後にはゴールデンウィークが控えており、多くの人々が旅行などを計画していることでしょう。感染する可能性があるという人は、一度主治医に相談されるといいかもしれません。

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