皆既日食や部分日食があれば太陽を見る機会もありますが、そうでもなければなかなか見ることもありません。太陽はあって当たり前の存在なので、ふだん気にすることもないということも一因でしょうか。もちろん、太陽を直接見つめることはできません。長い時間太陽を見つめると目を傷め、ひどいときには失明してしまいます。
太陽を観測するときには、専用のフィルターを使う必要があります。「直視用太陽メガネ」などという名前で販売されています。かつてはガラスをロウソクの炎にかざして「すす」をつけたもので観測する方法が行われていましたが、この方法では目に有害な赤外線などを十分に遮断することができず、危険です。
天体望遠鏡を使うときは、太陽を投影する機材を取り付けることで安全に観測できます。下の写真は、5月 18日午後 2時ころの太陽を観測したもの。中心近くに黒い点を確認できます。これは黒点と呼ばれる、太陽の表面にある温度の低い部分。それでも 4,000℃ ほどもあります。
今後、日食はいつ観測できるのでしょうか。
太陽の一部が欠ける部分日食は
2019年 1月 6日(日本全域)
2019年12月26日(日本全域)
太陽の大部分が隠れ、周囲だけが残される金環日食は
2030年 6月 1日(北海道)
太陽のすべてが隠される皆既日食は
2035年 9月 2日(北陸・関東の一部)
となっています。珍しい現象であるうえに、晴れていないと見ることができませんから、見ることができた人にとっては貴重な経験になりますね。
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