2016年5月22日日曜日

温度の単位

 今日は北海道の北見市では 30℃ を超えたとか。このところ、北海道で季節外れの高い気温になっていることがニュースで報じられています。私たち日本人が日常生活で使用する温度の単位は ℃ ですが、30℃ を 86℉ と示すこともできます。℃ を「セルシウス(セ氏)温度」、℉ を「ファーレンハイト(華氏)温度」といいます。歴史的には ℉ の方が古く、これはファーレンハイト氏が 1724年に提唱したもの。一方で ℃ は 1742年にセルシウス氏が提唱したもの(ただし、後にほかの科学者たちによって改良が行われました)と言われます。

 かつては温度の単位として ℉ が世界で広く使われていましたが、世界的に計量単位を統一しようという動きがあり、1875年には欧州を中心として国際条約の「メートル条約」が締結され、日本は 1885年に加盟しています。このメートル条約では温度の単位として「ケルビン温度(K)」を採用しており、セルシウス温度の1度のメモリがケルビン温度の1度の目盛りと一致しています。

 現在、セルシウス温度は世界中の広い範囲で使われており、ファーレンハイト温度を日常的に使用している国はアメリカ・パラオ・バハマ・ベリーズ・ケイマン諸島となっているようです。

 アメリカの天気予報などで突然大きな数字を見ると驚いてしまいますが、なかなか ℃ の単位に変換するのは難しいものです。厳密な計算式がありますが、大まかな変換で事足りる場合は、(ファーレンハイト温度[℉]− 30)÷ 2 で求めることができます。アメリカに出かけた時、活用してください。

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