24日はクリスマスイブ。よい子の家にはサンタクロースがやってきて、プレゼントを届けてくれることになっています。「サンタクロースは本当にいるのでしょうか」という問題はさておき、世界にはサンタクロースの動きをモニターしている国家組織があります。この状況はインターネットでも公開されています。
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2014年のダイジェストフィルムから。 |
その組織とは、アメリカとカナダが共同で設立した、北アメリカ航空宇宙防衛司令部(North American Aerospace Defense Command:通称 NORAD【ノーラッド】)です。北アメリカ地域の航空宇宙の危険早期発見と警告や防衛を担当し、宇宙空間におけるスペースデブリ(宇宙ゴミ)の観測や探知、そしてミサイルや宇宙船などからの攻撃に対する警備などを行っている軍事組織です。
なぜ、NORAD がこのようなことを行っているかというと、アメリカのデパートのシアーズ・ローバックが、かつて新聞広告に子ども向けのイベントとして、サンタクロースへの電話番号を掲載したのだとか。おそらくデパートの担当者などにかかるはずだったのでしょう。ところが、広告に掲載された電話番号が間違っており、その番号は NORAD の前身だった CONAD(中央防衛航空軍基地)司令長官のホットラインだったとか。そんなことを発端として、1955年からサンタクロースの行動を追跡し、報告するサービスを職員とその家族によるボランティアによって提供しているようです。
NORAD がどのようなことを行っているか、という広報にはとても効果的なものの一つなのでしょう。最近では、インターネットサイトも日本語を含め8か国語で用意されており、まさに世界中に情報を発信しています。このような活動を通じて、多額の費用を必要とする組織への理解を深めてもらおうという意図なのでしょう。
「サンタクロースへの夢」を追いかける純真な子どもの気持ちが、「大人の事情」に使われているような気がしないでもありませんが…
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