2015年11月30日月曜日

高レベル放射性廃棄物の行方

 原子力発電所で使われた使用済み核燃料は、高レベル放射性廃棄物とよばれ、現在世界中で処分方法と処分地が研究・検討されています。日本での使用済み核燃料処分は、「燃え残り」となったウランとプルトニウムを分離し、再び燃料として利用する「再処理」を行う方針ですが、この場合はその処理のとき、高いレベルの放射能を帯びた廃液が生じます。廃液はガラスに溶かしこみ、やがて最終処分(地層中に埋める)することになります。

 フィンランドでは、使用済み核燃料を直接、地層に埋めることが法律で決められていました。処分場を運営する民間企業 POSIVA(ポシバ)は「オンカロ」と名付けられた実験施設を建設してきましたが、フィンランド政府は 11月12日、世界で初めてこの場所を高レベル放射性廃棄物の最終処分場として建設することを許可しました。下の動画は、POSIVA が公開している処分場内部の様子です。



 この場所に一昨年、昨年と 2年続けて見学に出かけましたが、実際にこの地下処分場に立つと、映像では伝わらない重々しさや、地上世界と隔絶された環境にあることを実感します。日本では地層処分を行うことは決められていても、その処分地はいまだ決まっておらず、自治体から受け入れ反対の意向が示されています。

 すでに出てしまった「核のゴミ」をどうするかは、大きな課題です。市民ひとり一人が問題意識をもって解決しなければならない問題ですが、皆さんはどうお考えでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿