木曜午前の物理学を終え、私の研究室がある建物の 1階入り口で一休みしていると、ドアのところに何かがあることに気がつきました。
カマキリですね。ドアのところに、地面に垂直になってしがみついています。そういえば水曜の午後にも、このあたりでカマキリをみかけました。そのカマキリも壁にしがみついていました。
昆虫に限らず、ほかにもいろいろな動物がこのように壁に垂直に止まったり、天井にしがみついたりしています。人間には到底、そんな芸当はできません。なぜ、そんなことができるのでしょうか。
昆虫の中には、脚の先端部が吸盤のようになっていて、ガラスでも登ることができるものがいます(テントウムシなど)。もちろん、私たちの肉眼ではそのような「つくり」を確認することはできません。走査型電子顕微鏡(SEM)と呼ばれるもので観察してわかるものです。
しかし、カマキリの脚の先端は、そのようになってはいません。吸盤のようになっているかわりに、とても柔らかい風船のようになっているのだとか。その表面が濡れていると、滑りにくくなるそうです。
そのような微小な世界を紹介した話が、小型電子顕微鏡の専門メーカー「テクネックス工房」のホームページ内のコラム「Tiny Cafeterrace」に掲載されています。ぜひご覧ください。
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