2015年11月10日火曜日

恐竜の体温

 恐竜はすでに絶滅してしまったことは、誰もが知っていること。その恐竜の体温について、研究が行われていることはご存知でしょうか。絶滅した生物の体温を調べることなど、どのようにして研究するのでしょう。

 恐竜の卵の殻に含まれる同位体の組成は、雌の体温と関連のあることが研究者によって明らかにされました(Nature Communications, 6, 8296)。卵の殻は、雌のからだの深部でつくられるため、そのときの温度(体温)の影響を受けていると考えたのです。現在、生存している鳥類と爬虫類の体温と、卵の殻に含まれる同位体の組成を分析し、得られた同位体の組成を化石となっている恐竜の卵にあてはめたのです。

 研究では、首の長いティタノサウルス類と、小型のオビラプトル類との体温を比較しています。その結果、ティタノサウルス類の方が、オビラプトル類よりも体温が高かったことが明らかになりました。からだの大きなティタノサウルスは、その大きさのために体温が高かったのだと考えられます。一方、オビラプトル類は現代の鳥類のような温血動物ではないことが明らかになりましたが、すべての恐竜がそうであるのかは、今後の研究の積み重ねが必要とか。

 現代の研究成果では、鳥類は恐竜と分類学的には密接な関係にあることがわかっています。「約 6,600万年前の大量絶滅のときに生き残った恐竜が、鳥類だった」という考え方もあるそうです。

 すでに化石となってしまった生き物の体温を考えるなど、まるで夢のような話ですが、そんな研究も行われているのですね。

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