2015年10月30日金曜日

深まる秋

 来週はもう 11月。多摩地区は秋も深まり、大学構内は色づいた葉が舞い落ちて、清掃担当の方々がきれいにするそばから、枯葉が積もっていきます。

美しく紅葉した大学構内
 
 木々の緑が黄色く変わるのは、気温が下がって葉の細胞の中の葉緑体が分解され、もともと葉の中に存在していた β-カロテンという黄色い色素が目立ってくるため。

 一方、赤い色素はもともとの葉には存在していません。赤い色素は、新たに合成されるのです。秋になると葉の中でつくられたデンプンを幹に送るはたらきが低下してしまい、デンプンが葉の中にたまったままになり、やがて糖に分解されます。葉緑体に含まれる葉緑素も分解され、アミノ酸へと変わっていきますが、このアミノ酸と糖を材料にアントシアンという赤い色素につくり変えられていきます。これが赤く見える理由です。

 空気も乾燥し、焚き火がもとで火事になったりすることも多い季節。火の始末には気をつけたいものです。

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