2015年9月13日日曜日

無添加食品

 健康食品志向で、無添加の食品や有機栽培の野菜などが目を引くようになりました。スーパーではこれらの食品がかなりの売り場面積を占めています。石鹸や台所用洗剤にも、同様にさまざまな添加物が含まれています。

 「添加物は危険」という考え方が広まっているのは事実かと思います。そのため、無添加食品と示された商品が、比較的高い価格で販売され、ビジネスとして成立しているのでしょう。ふだん口にする食品や手に触れる洗剤などに、どれだけの添加物が含まれているかを気にして購入したことはありますか。そもそも、添加物にはどのようなものがあるのでしょうか。

 私のメールアドレスに届いた記事の中に、手洗い石鹸について書かれた記事がありましたので、紹介しましょう。このメールには、「トリクロサン」という物質について書かれていました。トリクロサンは、殺菌作用をうたっている石鹸に含まれている成分ですが、EU(欧州連合)の専門機関である欧州化学機関では「人の皮膚へ直接塗ることによる殺菌効果を目的とする衛生用品へのトリクロサンの使用を禁止」する決定がされました。

 トリクロサンは自然環境で分解されにくく、体内のホルモンをかく乱する環境ホルモン作用が指摘されている物質の一つです。現在、米国ではトリクロサンの影響について再評価が行なわれている最中だとか。

 このような添加物が使われている石鹸や洗剤は、日本にはたくさんありますし、消費者が求めていることも事実です。このような添加物の入った製品を使うか、使わないかは、消費者次第ということでしょうか。「添加物はいらない」という運動はインターネットで検索するといくらでも見つかりますが、市場経済の中で無添加のものを選ぶということはかなり難しいともいえるほど、添加物はさまざまなものに含まれています。どんな添加物が入っているか、今度買い物をするときにラベルを見てみることにします。

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