2015年9月11日金曜日

理科の授業で映像を活用するには

 先日、日本教育新聞社が刊行している「週刊教育資料」から、科学教育に映像を生かすために、どのような取り組みが必要であるか、というインタビューを受けました。いろいろな記事を書くために私がインタビューをしたり、大学などでジャーナリスト養成のために「インタビューの仕方」を指導したことはあっても、自分がプロのジャーナリストから取材を受けたことはありません。受ける側になってみてわかりましたが、考えていることを的確に話すというのは結構難しいものです。

 さて、そのインタビューは「潮流」というコーナーで 2週間に分けて紹介されますが、その第1回目が 9月7日号に掲載されました。科学映像を小・中・高校で活用するには、教師側にそれなりの工夫が必要です。最近のテレビ映像は、さまざまな情報が盛り込まれています。視聴者を退屈させないように、目を引く撮影技法が行われていたり、面白いストーリー構成になっていたりしますが、子どもたちはそちらの方に気をとられて、肝心の伝えたい内容が届けられないことがあります。

 教育に活用される映像がシンプルであれば、より使いやすいものになるでしょうが、なかなかそうはいきません。このような状況では、映像の中の伝えたい内容を教師が適切にピックアップすることのほか、映像を見せたあとに教師からきちんとしたフォローアップも必要な場合があります。「見せっぱなし」ではいけない、ということです。

 教育の広い分野で映像が活用されるのは、きっとこれからです。教師による積極的な授業研究の積み重ねによって、より使いやすい映像がつくられていくことになるのでしょう。
 

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