大学教員は研究者でもあるわけですが、その研究者としての仕事に「学会発表」というものがあります。そもそも、学会ってなに? という人もいることでしょう。学会とは、同じような分野を研究している人たちが入っている組織です。大きな学会もあれば、小さな学会もあります。そのような学会は、年に1〜2回程度の「大会」とか「総会」と呼ばれる会議を開きます。その会議で自分のこれまでの研究成果を報告することが「学会発表」です。ただ発表するだけでなく、他の研究者がどのような研究をしているのか情報交換をしたり、さまざまな研究成果を自分の研究に取り入れることができるかなどを考える機会になります。
この夏に、私が使っている物理実験の機器を販売している会社の方から、学会で発表しませんか、というお誘いをいただきました。その方は販売を行いながら、ご自身も教育の場で機器を活用されている方です。
その学会とは、T^3 Japan という学会で、T^3 とは Teachers Teaching with Technology の略とのことです。グラフ電卓や理科教育に使われるセンサーを使った情報端末などの効果的な利用法を研究する学会です。
現在、物理学をはじめとする理科教育の場面で、センサーとデータ収集端末をセットにした機器を使って、実験を行うことが注目されています。大がかりな装置ではなく、手軽にどこにでも持ち運ぶことができ、実験室内だけでなく野外など、さまざまな状況でデータを取ることができるのです。
このような機器を使って、どのような教育ができるのか、ということを研究するための学会です。私は参加するのが初めてなのですが、どんな発表があるのか、楽しみな学会です。関心のある方は T^3 Japan のホームページをごらんください。
0 件のコメント:
コメントを投稿