2015年6月29日月曜日

時間の感覚

 今日は大妻女子大の授業の日。「日常生活の数概念」です。今日の概念は、「時間」について。皆さん、時間について、どんなことを考えますか。学生に聞いてみると、
・ どんなものにも共通した速さで進む。
・ 生活の区切りに使われている
というような答えが返ってきました。確かにそのとおりです。

 さて、物理学的な時間の特徴とは、どんなものでしょう。時間はかなり特殊のように思います。たとえば、
・ 時間は前の方(未来)にしか進まない
・ 未来の方であっても、任意の時間に移動できない
という特徴があります。好きな時刻に移動ができれば、タイムマシンです。

 時間と時刻、同じように使っているようですが、意味が違います。「時刻」とは、ある特定の一瞬のことを示し、12:38 のように表されるのが時刻です。一方、「時間」とは、時刻と時刻の間の幅のあるものを指します。5分間とか7ヶ月などのように使われるのは「時間」です。

 受講生に目を閉じて、1分を計ってもらい、1分経ったと思ったところで手をあげてもらいました。自分の感覚がどれだけ正しいかを認識するものです。約50名のうち、ほとんどの学生は 50秒から70秒で手をあげましたが、一番短い人で35秒、一番長い人で80秒。ちょうど1分で手をあげた学生は 1人でした。なかなか難しいものです。

 秒を正確に計るコツは、1桁秒(1秒〜9秒)を「01、02、…」と 0 をつけて頭の中で数えることだとか。皆さんもぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

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