2015年6月9日火曜日

国際電話

 今日、韓国に出かけている知人のM氏から国際電話がありました。かつて、海外からかかってきた電話の場合、「ナンバーディスプレイ」のように番号が表示される機能をもつ電話機をつかっていても、「通知不可能」のように表示されたものです。最近は海外からの電話でも、正しく相手の番号が表示されます。そのため、M氏が韓国にいることに気がつかず、「これから出国なのかな」などと思って電話に出ると、「今、韓国に着いたんだけど」と言われて初めて、国際電話と認識しました。

 ところで、国際電話をかける時、相手の国番号を正しく選ばなければなりません。日本は “81”、イギリスは “44”、韓国は “81”、アメリカは “1” が割り当てられています。例えば日本からイギリスに電話をするときは、次のようにダイヤルします。
 001 44 3700 100 212 (BBCのtextphoneの番号です)
最初の 001 は、国際電話の会社を指定するための番号です。001は KDDI を表します。その後の44 が、相手国の番号です。

 これらの番号はどのようにして割り振られているのでしょうか。

 これらの番号は、国際電気通信連合(International Telecommunication Union:ITU)によって定められています。ITU はその経緯を1865年に創立された万国通信連合まで遡ることができるため、世界最古の国際機関と言われています。ITU の役割は、世界各国が通信を行うために統一的な規格を定めて円滑に通信を行うための標準化、無線周波数帯の割当て、国際電話を行うための各国間の接続を調整などを行っています。

 日本の “81” などは、「国際電話番号」と呼ばれていますが、この番号は各国をエリアごとに分け、番号を振っています。
  ゾーン1:北米・カリブ海およびマリアナ諸島の国
  ゾーン2:アフリカ大陸の国およびいくつかの大西洋の島々
  ゾーン3:ヨーロッパ
  ゾーン4:ヨーロッパ
  ゾーン5:メキシコ、中南米、西インド諸島
  ゾーン6:東南アジア、南太平洋、オセアニア
  ゾーン7:ロシア
  ゾーン8:東アジアおよび通信衛星を利用した国際移動通信
  ゾーン9:西南アジア、中東
地図で示すと下の図のようになります。

国際電話番号の一覧


 東アジアは “8X” のように、80番台が振り分けられています。ちなみに韓国は “82”。世界全体で決めたルールに従って、問題なく通信が実現できるように工夫されているわけです。

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