2015年6月2日火曜日

室内の冷えすぎに対抗する

 6月に入ると暑さに湿度が加わったような気がします。大学の研究室も、やや湿っぽい気がします。今日は九州北部が梅雨入りしたとか。関東ももうじき、梅雨なのでしょうか。

 大学では6月から冷房の運転が始まります。小教室や中教室(150人程度まで収容できます)と呼ばれるところは、教室にいる人が自在に温度調整をすることができますが、450人程度まで収容できる大教室では、そう簡単にはできません。集中的に空調コントロールが行われています。

 冷房を効かせていても、人数が増えてくると、それだけ室温も上がります。また、教室の構造によって、ある場所は涼しいのに、ほかの場所はそれほど涼しくない、ということもよく起こります。教員は立って動いているので、それなりに暑いのですが、座ったままの受講生は寒く感じるかもしれません。この時期、大教室での授業をとっている人は、なにか「薄手の羽織るもの」や「首に巻く薄手のスカーフ」などを持ってくるようにアドバイスしています。首には太い血管があるので、その分体温もどんどん奪われていきます。その部分をスカーフで覆うことで、効果的に保温することができます。

 体が冷えると抵抗力が落ちることが、科学的に解明されています。風邪症候群(いわゆる「風邪」ですね)を引き起こす一般的なウィルスに、ライノウィルスがあります。このライノウィルスは上気道、特に鼻粘膜にとりつき、増殖していきます。マウスの実験で、体温が下がるとライノウィルスに対する免疫力が低下することがわかりました。研究者は、一般に体温が下がると、生まれつき持っている免疫力が低下すると考えています。

 冷房の効いた室内で皆さんの体温が下がると、より風邪を引きやすくなる、ということです。夏の試験期間に風邪でダウン、ということにならないように、今からしっかり対策しましょう。

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