東京にいると、季節に関係なくさまざまな食べ物を入手できます。野菜は年中、なんでも食べられますし、果物だってそうです。もしかすると、東京だけの話ではなく、日本中どこでも、特に大都市では当たり前のことなのかも知れません。
日本ははっきりとした四季があるため、季節と色の関係や、俳句の季語など、季節感を重視した生活があります。その時期でなければ味わうことのできないものは近年の生産体制の中では次第に少なくなりますが、大切にしたいものです。季節感を大切にする食べ物のなかに、和菓子があります。和生菓子は日本古来の伝統技術を駆使しながら、見た目も美しく、季節感あふれる仕上がりに作られています。日本では年中行事ごとに決まった和菓子があります。
5月5日の端午の節句には「ちまき」を食べるのが習わし。ちまきには厄除けの意味も込められており、西日本では広く食べられている季節の和菓子です。一方、この節句に食べる和菓子として、関東地区の人々には「かしわ餅」の方が馴染み深いかもしれませんが、かしわ餅はもともと関東地方で生まれたものとか。日本経済新聞によれば、近年はコンビニエンスストアなど流通が発達したおかげで、かしわ餅の勢力が広まってきているとか。東西の勢力分布も、現代の流通の拡大で書き換えられているのですね。
みなさんは、明日の端午の節句、「ちまき」それとも「かしわ餅」のどちらでしょうか。私はどちらでも、できれば両方、でしょうか…
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