2015年4月6日月曜日

平和を考える


 4月から入学した新1年生の皆さんは、今日までオリエンテーションや健康診断などを受けています。7日(火)から、いよいよ授業が始まります。

 大学はいろいろな建物がありますので、広いキャンパスの中、地図を見ながら歩く新入生を見かけます。そんな中、何人かが立ち止まって見ている石碑があります。

法政大学多摩キャンパス内の石碑


 経済学部棟の東側に設置されている、法政大学経済学部同窓会が設置した石碑です。何が書かれているかというと、

     多くの学生が業なかばにして
     軍や工場に動員され
     学園と学問を放棄せざるをえない
     不幸な時代があった
     50年前のことである
     君たちは決してそのような青春を送ってはならない
      1995年8月
       法政大学経済学部同窓会

との文言が石碑に示されており、下の金属プレートには英語・中国語・ハングル語で示されています。学生に語りかけているように書かれている文章ですが、よく考えると、これは「学生を戦場に送ってはならない」という、この大学で教鞭をとる教員に向けられている文章でもあります。

 平和な時代を過ごし、戦争が終わって70年も経てば、戦争の悲惨さを伝えることもどんどん難しくなっていきます。それでも、この石碑を眺めながら、戦争をするということはどういうことなのかを考えることはできるはずです。広島・長崎の原爆の日や終戦記念日にのみ、平和を考えるのではなく、日常から平和を考えてほしいと願っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿