今の時期は、「こと座流星群」を見ることができます。ピークは22日夜から23日明け方にかけてですが、数日は見ることができると思います。今回の流星群では、1時間のうちに10〜15個ほどの流星を見ることができ、「火球」と呼ばれる、かなり明るい流星をも観測できるようです。
どうして流星群が見られるかというと、流星のもととなる彗星が撒き散らした塵や、小惑星の細かい破片(これらをダストトレイルといいます)の中を、地球が通過するためです。ダストトレイルは、もともとの彗星の軌道に帯状になって存在していると考えられます。その中を地球が通過すると、大量のダストトレイルが地球の大気圏で大気との摩擦で燃えてしまうため、たくさんの流星が見えるというわけです。
人間の眼の構造上、視野の中心は明るいものしか判別できません。流星は、視野の中心から外れたところで見つかるほうが多いかもしれません。「あ、流れ星!」と思って視線を流れ星の方向に移すと見えない、というのは、流れ星の速さにもあるのでしょうが、視野そのものの理由でしょうか。
そんなわけで、「流れ星が見えるうちに3回願いを唱えると、願いが叶う」ということはかなり難しいことがわかります。難しいからこそ、そういう迷信に意味があるのかもしれませんね。
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