2015年4月2日木曜日

花冷え

 満開の桜が新しいスタートを切る人々を見守っているこの時期、日中は気温が上がっています。下の写真は夕方に撮影したもので、桜色がかすんでしまいましたが、ちょうど今が見頃でしょうか。

法政大学多摩キャンパスの桜。後ろは法政大学Vブリッジ。

 しかしこの時期、暖かいからと油断していると体調を崩します。この頃に一時的に気温が下がる現象を「花冷え」というそうです。花冷えは春の季語で、この語を使った有名な俳句には、「花冷えや剥落しるき襖の絵」(秋桜子)がありますね。

 いわゆる「寒の戻り」ですが、北海道では5月下旬に、このような一時的な気温低下があり、北海道ではこれを「リラ冷え」と呼びます。リラとはライラックのことで、札幌市の木に指定されていてます。薄い紫の美しい花を咲かせます。ちょうどライラックの花が咲く頃が、5月下旬というわけです。この言葉は、北海道出身の作家・渡辺淳一氏の小説『リラ冷えの街』で初めて使われたと言われています。

 これらの言葉でもわかるように、それぞれの地域で気温が上下する時期が少しづつ違っています。風邪などで体調を崩さぬよう、ご留意を。

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