2015年4月1日水曜日

年度始め

 今日は4月1日。当然ながら、昨日は3月31日。この3月と4月の境には、目に見えない線があるのだと、いつも思います。3月31日は、さまざまなことが終わる日で、その翌日はさまざまなことが始まる日。新しい学年、新しい学校、新しい職場を迎えるにあたって、皆さんは期待に胸を膨らませて、そしてそれと同じくらいの不安も抱えながらの3月31日を終えて、4月1日だったことでしょう。でも、4月1日を終えてみると、「あの不安はなんだったんだろう」と杞憂に終わることのほうが多いはず。人間は「不確実なこと」には怖れや不安を感じる生き物ですから。その日までのプロセスをしっかり歩んできた人には、輝かしい未来が待っているはずです。

 さて、この時期は桜の季節。私の住む東京・多摩地区も、今日多くの桜が満開を迎えたようです。一日違うだけで、桜の花は一気に開きます。写真は3月31日の法政大学多摩キャンパス付近の桜です。

2015年3月31日の法政大学多摩キャンパス入口の桜

 「年度」は英語で、会計年度のように使う場合は ‘fiscal year’、学校などの場合には ‘academic year’ と呼ばれます。日本は政府の会計年度も学校の日程も4月始まり、3月終わりですので、この時期はより一層、気忙しくなるなるのかもしれません。‘fiscal’ の語源は、ラテン語の fiscus と言われており、これは「財布」とか「国庫」という意味です。16世紀につくられた英語ですが、もとの fiscus には「イグサの籠」という意味もあったとか。籠に蓄えたものを計画的に使っていた、ということでしょうか。

 新しい年度を迎えて、いろいろと計画を立てたりすることもあるでしょう。欲張らずに、でも少し背伸びした目標を定めるのが、着実な成長のコツと言われます。新天地で頑張る人は、そんなことを心がけながら乗り切ってください。

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