2015年4月13日月曜日

バスで席を譲られたとき

 月曜日は雨でした。毎週月曜日は都心の大学に非常勤講師として出かけるので、1時間ほどかけて移動します。今日は最寄りの駅まで、バスを使いました。

 バスは午前中の大学の授業が終わって、やや混雑している様子。大学1年生と思える男子学生が、座席に座ってスマートフォンを見ています。停留所をいくつか過ぎると、やや混雑してきました。彼が座っていた近くに、60代くらいのご夫婦が立ちました。男性は空いていた席に座り、女性はそのまま立っています。男性が座った席は、男子学生の隣。どうする、男子学生…!

 バスで席を譲るという行動は、マナーとしては当たり前のことですが、いざその場になってみると、かなり勇気が必要な行動かもしれません。「恥ずかしい」、「断られたら気まずいなぁ」など、考えることの善悪は別としても、100パーセントの人ができることでないことは確かです。

 男子学生は、女性に席を譲るため立ち上がり、「どうぞ」と声をかけました。ところが、女性は「いえいえ」と言って、座らずに立ったままです。男子学生の勇気は、残念ながら空振りになってしまいました。女性は男子学生に気をくばったのかもしれません。もっと考えれば、同じような年代のお子さんをお持ちで、「学校で頑張っているんだから」と思ってくれたかもしれません。

 譲られても、座らない人がいます。健康のため立ったままでいたい人、譲られるほどの年齢でもないと思っている人もいるでしょう。しかし、譲った側の気持ちも考えてあげてはどうでしょうか。「譲る、譲られる」という行動がスムーズにいかなかった経験があると、次に同じような状況に出会っても、「この前も断られたしなぁ」と譲る行動に移ることができないかもしれません。

 とりあえず譲られたら、その好意に甘えるということが、もっとスムーズにできるようになると、より過ごしやすい日々になるのかもしれませんね。

0 件のコメント:

コメントを投稿