あっという間に数日が過ぎ、更新が… でも、あせらず地味に続けていこうと、都合よく考えてしまう今日この頃です。
私の研究の一つに、「足尾銅山の科学技術史的な価値を探る」というテーマがあります。その鉱山は皆さんも学校で学んだとおり「足尾鉱毒事件」で環境破壊を引き起こしてしまいました。
一方で、その足尾銅山は、当時世界屈指の先端技術で銅鉱石を採掘し、精錬していた場所でした。足尾銅山を経営していた古河鉱業は、当時極めて珍しかった「写真」によって坑道や選鉱場、精錬工場や発電所などを記録させていました。それらの写真は、お抱え写真師の小野崎一徳により撮影されましたが、その多くは時代の変遷とともにやがて散逸していきます。
小野崎一徳の孫にあたる、小野崎敏さんは、それらの写真を収集しし続け、数多くの写真を集めることができました。これらの写真は、当時の科学技術や風俗を知る上で、大変貴重な資料です。小野崎敏さんの協力のもと、これらの写真を電子的に保存し、オンラインデータベースに収録する作業を進めています。こちらからデータベースにアクセスできます。何も入力しないで、一番下の【検索】ボタンを押すと、現在収録されているすべての写真を見ることができます。
この作業には、私の研究室のゼミ生たちが一生懸命作業を行ってくれています。フォームにテキストを入力し、写真の画像ファイルをアップロードするのはなかなか手間がかかるものです。これらの写真を使って、彼らがいろいろな研究を手がける日がやってくるかもしれませんね。
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