2013年4月11日木曜日

「物理学A」の授業で

 今日から、私の勤務先の大学で「物理学A」の授業が始まりました。この授業は、経済学部と社会学部の1・2年生を対象としています。いわゆる文系の課程に在籍する学生に興味がある、天文学を中心に学んでいきます。

 授業最後の出席カードに書かれた質問に対する答えのいくつかを、このブログで取り上げます。今日はオリエンテーションだったので、私からいくつか質問をしました。その中に、【質問: 宇宙のイメージを自由に述べなさい】というものがありました。多くは「広い」とか「神秘的な」という形容詞がならぶ回答でした。

 この質問に対する受講生の回答を、いくつか紹介しましょう。( )内は私からのコメントです。

  • 未知なことばかりのイメージ。新たなことを発見しても、また次に謎が生まれるイメージです。だから面白いと思います[社会学部Yさん](研究の醍醐味を理解してくれていますね。次から次へとわいてくる疑問が、さらなる研究の原動力です)
  • 決して知ることはできないもの[経済学部W君](宇宙のすべてを知ることは、我々人類にはいつまでもできないのでしょう。それでも、多くのことを学ぶことで、いくつかの謎は解明できるかもしれません)
  • 無限大に広がる男のロマン[経済学部F君](宇宙にロマンを感じましたか。すばらしいことです。もちろん、女性にも天文学で活躍する場は多くありますよ)
  • 宇宙についての話を聞くと、いつもスケールが大きくて、途方もない数値が出てくる。宇宙とは、自分の周りの世界がどれほどちっぽけなものかを教えてくれる存在。[社会学部I君](宇宙の大きさに比べれば、地球の大きさは本当にちっぽけですね。でも、そんな小さな地球で私たちはああでもない、こうでもないと生きていることを思うと、複雑な気持ちになります)
 【質問: 宇宙のなにを知りたいですか】という回答には、「宇宙の始まり」や「惑星のこと」などが多かったのですが、「暗黒物質」というものもありました。最近ニュースになりましたね。ほかには、「宇宙のすべてを知りたい」(経済学部K君ほか数名)という、とても意欲的な答えもいくつか。宇宙のすべてなら、私も知りたいと思います。

 これから1年間、皆さんにとっての「宇宙の謎」が解き明かされていくといいですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿