月や火星など、表面がクレーターで覆われた天体は太陽系にもたくさんあります。これは、宇宙空間から降ってくる隕石などが、そのまま地表に衝突してしまうからです。
地球には厚い大気があるので、宇宙空間から降ってきた物質は大気との摩擦熱で燃え尽きてしまうことがほとんどです。ところが、大きなものになると燃え尽きずに残骸が地表まで落ちてきます。小さなものであっても、相当な速度になりますから、人に当たると大変ですが、中にはクレーターを作るほど激しいものもあります。
それが、ここにあります。Google Map で示していますが、わかりますか。もっと拡大すると、こちらになります。そこは、アメリカのアリゾナ州コロラド高原。バリンジャー・クレーターと呼ばれます。直径は約 1.5 キロメートルだそうです。
このクレーターを作った隕石は、直径 20~30 メートル の鉄を主成分とするものだったと考えられています。クレーターが作られた時代は、今から約 5 万年前。今よりも冷涼な気候で、マンモスなどがすんでいたと考えられています。隕石の衝突によって激しい爆発が起き、半径4km以内のすべての生物を含むあらゆる物質が、衝突時の熱によって気化してしまったと考えられます。その外側の半径22kmまでの範囲は、火の海となり、荒野になってしまうほどでした。
しかし、生命力とは強いもので、その後100年ほどで再び動植物のすむ環境になったとか。
このクレーターは規模が大きいので、そのまま残りました。日本にも、クレーターは存在します。数はとても少ないのですけどね。
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