2015年9月3日木曜日

SFに描かれた2015年

 みなさんは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」という映画をご覧になったことはあるでしょうか。マイケル・J・フォックス主演のSF映画です。この映画は 3部作になっていて、Part II ではタイムマシンで未来に出かけるストーリーになっています。この Part II は 1989年に公開されたものですが、その未来とは今年、2015年のこと。

 この映画のシーンには、LD がゴミとして積み上げられているシーンがあるとか。そんな記事をかつて読んだことがありましたが、LD をご存知ですか。Laser Disc のことですが、1970年代からすでに製品化されていたようです。映画など長時間にわたる動画を収録でき、再生画質もよいことから、1990年代まで普及したようです。残念ながら私は LD を持っていないどころか、実物を見たこともありません。

 実はこの LD、バック・トゥ・ザ・フューチャーに描かれた 2015年を待つまでもなく、2007年にすでに生産が停止されているとか。一時、LD は半永久的に保存可能と言われたこともありましたが、実際は 30年から 50年程度しかもたないそうです。これは、LD にデータを記録するために、アクリル樹脂にアルミニウムを蒸着させているのですが、このアクリル樹脂が水蒸気を通してしまうためにアルミニウム面が劣化することが原因です。

 2015年の現在、さまざまなデータ記録の媒体が開発されていますが、「確実にデータが消えない」記録方法の研究は、今も続けられているそうです。

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