2015年8月6日木曜日

広島・原爆の日

 今日は 1945年8月6日に広島に原爆が投下されてから 70年目。原爆の惨禍を繰り返すことがないようにと、今年も多くの人が祈りを捧げています。

 第二次世界大戦では、それこそ世界中の国の人々が直接的・間接的に戦火に巻き込まれたのは、誰もが知っていること。それでもなお、戦争の危機はこの地球上から消えません。今、日本には、戦時を経験した人は総人口の 18.8%しかいません。80%以上の人々は「戦時中」と呼ばれる時代を経験しておらず、戦争体験は教科書などに書かれた文章や、テレビ番組のドキュメンタリー、あるいは家族からの伝承で知るのみです。

 戦後、このような戦争を二度と繰り返すことのないように、また世界の人々が戦火に巻き込まれることがないようにとの願いが「日本国憲法」に込められたのだと、小学校で学びました。それは、前文に示されています。
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
 戦争に巻き込まれたいという人など、だれもいないでしょう。そういう人々の思いだけでは、戦争のない世界への実現はほど遠いので、日本国憲法という形に具現化し、国際的な問題をいかなる武力も用いることなく解決することを、将来にわたって時の権力者に約束させたものです。

 9日には長崎の原爆の日、15日には終戦の日がやってきます。戦後 70年という長い時間が過ぎた今、人々が願う平和を実現する手段はなんであるのか、考える時代であると思います。

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