2015年4月16日木曜日

講義であっても「キャッチボール」は必要です

 当然ですが、講義中に本当にボールを使って「キャッチボール」をされては大問題。指示棒が折れます。今日の話はそれとは違う「キャッチボール」です。

 木曜は大学で「物理学」の授業の日。この時間は講義なので、基本的には教員が黒板やスクリーンに示す内容を、学生がノートに写し取り、知識を増やしていくことになります。私の授業では、スクリーンに投影される内容をノートに写すことになりますが、「講義」というくらいですから私も話をしなければなりません。スクリーンに示されているものにはどういう意味があるのか、これは何を示しているのか、などをできるだけわかりやすく伝えているつもりです。

 話を聞く学生たちの様子はさまざまです。話している内容を簡潔にまとめてノートに書く人、じっと聞いていて微動だにしない人(これは居眠りか? と思いきや、ちゃんと起きている人がほとんどですが)、一生懸命に教科書を読みふける人…

 このとき、話し手にとって「安心感」を与えてくれる人がいます。それは、話の内容に応じて、頷いてくれたり、首を傾げてくれたりする人です。頷いてくれれば、私は「理解してくれているんだな」と思いますし、首を傾げてくれれば、「もう少し違う方法で説明しようかな」と考えます。大教室だと後ろの方まで見えないのではないかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、実は教壇からはよく見えています。頷いたり、首を傾げてくれる人たちが教室の何箇所かにいてくれると、私も安心です。

 毎年のことですが、物理学の時間はこのような反応をしてくれる人があちらこちらにいてくれるので、私も安心して授業ができます。もっと多くの人が反応してくれても大丈夫です。せっかく授業に参加しているのですから、教員との意思のキャッチボールができると、より充実した授業になると思います。

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