2012年4月4日水曜日

高校4年生

高校4年生は全日制の高校にはありません。今は少なくなった定時制高校にはありますが、ここではその話ではありません。

今日、私の勤める大学に1年生がやってきました。昨日の日本武道館での入学式に引き続き、今日は経済学部の学生としてのオリエンテーションです。それはそれは初々しい学生たちが、キャンパスを埋めています。

さて、高校生から大学生になると、何が違うのでしょう。学生に聞いてみると、「サークルの勧誘が多い」と、これまたもっともな回答が。考えてみたら、まだ大学という場に足を踏み入れて2日目。質問が無謀だったかもしれません。

まず、呼び方が変わります。中学生・高校生のことを「生徒」と呼ぶのに対し、大学生は「学生」といいます。もっと大きな違いは、あらかじめ決められた時間割がないこと。学生たちは、必ず学ばなければならない「必修科目」以外は、自由に授業科目を選択し、自分の知識を身につけることができます。

また、大学では「単位」という考え方が重要です。「1年生のうちに○○単位を取得していないと、2年生に進級できない」、「卒業までに○○単位を修得すること」などです。高校もこの単位で学習課程が組み立てられていたのですが、学校の指示どおりに出席していれば、自動的に単位を取得することができたので、気にすることはなかったと思います。

大学では、きちんとこの単位数を数ながら授業を選択しないと、進級できなかったり、実習に行くことができなかったりと、さまざまな不利益があります。一般的には、週1コマ(90分)で半期間(4月~8月)の講義形式の授業なら、2単位を取得できます。

いよいよ始まった大学生活。いままでの学校生活とは大きく変わった環境に、戸惑いを感じている人も多いはず。でも、ひと月も経てばすっかり慣れ、講義の合間の時間の使い方や、通学時間の使い方、いろいろな人間関係などを楽しむようになっていることでしょう。大学1年生は、高校の延長としての高校4年生ではありません。自分が学びたいことを探し、貪欲に知識を吸収して、自らの考えや意見をしっかりもってほしいと願っています。

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